仕事に役立ちそうな何か

英語イケるかも⁈と思わせてくれた本

こんにちは!銀りりです。

私は一切英語が喋れません。

仕事や日常生活で英語が必要ないこともあり、英語を勉強することはありませんでした。

書店で英語に関する本を読んでも、英語が身につきそうな気はしなかったし。

この「勉強してもどうせできないだろう」という極めて後ろ向きな思考を、少し変えてくれたのがこの本。

「海外ドラマはたった350の単語でできている」

この「たった350語」という数字だけで「イケるんじゃなかろうか?」と思ったので、早速買って読んでみました。

「必要なのは350語」となぜ言い切れるのか?

著者さんも多くの日本人と同じように、英語学習で苦労されたとか。

英語を勉強する中で気づいたのが、アメリカドラマの中で使われているセリフが中学レベルの単語ばかりだったということ。

このことを発見した著者は、海外ドラマで使われている単語を分析。

その分析に使われたのが、人気ドラマ「Sex And The City」

ニューヨークを舞台に、4人の独身女性たちの日常を描いたドラマですが、劇中で使われている会話が日常会話そのものなんだそう。

このドラマを分析した結果、全セリフの80%がたった350語からできていることを発見した著者。

ちなみに、「Sex And The City」は、シーズン6まであるんですね。

シリーズ全てを分析したかどうかはわかりませんが、仮にシーズン1だけやったとしても、分析に相当時間がかかったのではないかと想像できます。

本当に頭が下がります。すごすぎる!

セリフ全体の80%が350語から出来ているという、分析から結論までが非常に丁寧に書かれていて説得力もあるし、分析の過程自体も興味深いものなので、読み物としても面白く読めます。

ドラマに出てきた単語の頻出ランキングがこの本でわかる

では、実際にどんな単語が使われているかというと、本当に私のような英語なんて全く喋れない人間でも絶対に知っている単語ばかり。

トップ10を見てみると・・・

1位 I
2位 you
3位 is
4位 the
5位 a
6位 to
7位 not
8位 it
9位 and
10位 that

うん、絶対にほとんどの人が知っています。私でもわかります。

このように出てくる単語ランキングを350位まで作ってくれています。

これなら既に覚えている単語もたくさんある!私のようなレベルでも、350位まで見ても、かなりのワードが既に知っている、覚えているものでした。

(中1レベルのものもたくさんありました。)

こういうゴールが見えるというか、まずは350語覚えましょうって感じだと俄然やる気が湧いてきますね。

中学では習わないけど大事な10の言葉

さらに中学では習わないけど、よく出てくる言葉も、これまたランキング形式でまとめてくれています。

頻出度1位の「gonna」(「〜する予定」の口語)などが並ぶのですが、こちらは知らない言葉もいくつかありました。

まあ、当たり前か。中学で習わない言葉の紹介ですもんね。

分析力がとにかくすごい!

この本のすごいところは、分析力ですね。

ドラマ「Sex And The City」で、どんなワードが何回出てくるかを分析しているのは先ほど書きましたが、さらにニュースの頻出単語まで調べてくれています。

では、なぜ著者はニュースの頻出ワードまで分析しているのかというと・・・

よく「英語の勉強にニュースが良い」という情報がありますが、ニュースで出てくる言葉は、日常の会話で使われるものとは違うということをデータをもって説明するため。

実際に頻出度を比較したデータも載っています。

さらに、分析したドラマは「Sex And The City」だけでなく、「FRIENDS」の全10シーズンも同様に頻出度を分析

その結果、やはり全セリフの80%のうち350語が占めていたそうです。

全10シーズンって・・・。日本語のドラマでも分析するのは、ほぼ地獄。

品詞ごとに頻出ワードがわかるのがいい

さらに「動詞」「形容詞」「副詞」など、品詞ごとによく使われるワードもランキング形式でわかるようになっています。

副詞では、とくに英会話に重要な6つのワードが紹介されているのですが、これらは「アホみたいに出てくる」そうです。

つまり、これを覚えるだけでも会話に役立つことは間違いない(ハズ)。

こういう風に「これがいかに役立つか」がわかると、やる気にもなるし、読書もすすみます。

まとめ:やれば出来るんじゃないかと思わせてくれる本

著者が英会話習得に苦労した分、レベルごとの勉強法も細かく書かれています。

とくにレベル1の「1秒英会話」(日本語を1秒で英語に訳す)なんかは、初心者でもできそうで、かつ役立ちそうだなと感じました。

実際に英会話で苦労した人が考えた勉強法、分析をまとめた本なので、同じように英会習得に苦労している、もしくはどこから手をつけていいかサッパリわからない、そんな人には結構役立つ本のような気がします。